投資尺度 measure of investment 2003 12 1
7203トヨタ自動車(TOYOTA MOTOR)
トヨタ自動車の株価を考える時に、
業績とは関係なく、
「株式の持ち合い解消」による売り、
「厚生年金基金の代行返上」による売りという特殊要因がありました。
現在では、こういう特殊要因は、さすがに減少しつつあると考えられます。
おそらく、この特殊要因のために、
外国人投資家が、いくら、大量に、株を買っても、
株価が上昇しなかったと推定されます。
さて、トヨタ自動車の株価の動向ですが、
日足チャートを参照しますと、
9月17日の3920円を例外とすれば、
7月から11月まで、
株価は、3000円から3500円のレンジに納まっています。
ですから、株価が3000円に近づいたら「買い」で、
3500円に近づいたら「売り」でした。
しかし、上記の特殊要因が減少しつつあると考えられますので、
このレンジを上に抜ける可能性があります。
週足チャートでは、
いくつかの例外はありますが、
2001年9月から、2003年11月まで、やはり、
株価は、3000円から3500円のレンジに納まっています。
例外のひとつである、2003年4月14日の2455円が、株価の底となった可能性が高いです。
月足チャートでは、
2000年4月の5800円を例外とすれば、
株価は、3000円から4000円のレンジに納まっています。
また、2000年4月の5800円を頂点とする下降トレンドは、終了したと考えられます。
さて、トレンドの変化はあるか。
まず、第一のレンジの上限である3500円を上に抜けるか。
次に、第二のレンジの上限である4000円を上に抜けるか。
上記の特殊要因が、どのくらい減少したかを検討しながら、
今後の株価の動向を見ていく必要があります。